日本でも浸透?「スマートフォン」火付け役はウィルコム
http://www.sankei.co.jp/keizai/it/070121/itt070121002.htm
携帯電話やPHSと、PDA(携帯情報端末)が合体した「スマートフォン」とよばれる多機能携帯端末がじわりと市場を広げている。欧米では「外出先でパソコン代わりになる」としてビジネスマンに浸透。日本でも昨年から発売が相次いでおり、法人から個人へのすそ野拡大が期待されている。(冨岡耕)
日本市場では、なかなかブレークしなかったスマートフォンだが、PHS最大手のウィルコムが平成17年末に発売した「W-ZERO3」が火をつけ、当初、商品引き渡しが1カ月もかかるほど人気となった。PDAに比べて価格が手ごろで「外回りが多い営業系のビジネスマンが購入するケースが多い」(ウィルコム)という。昨年6月には、メモリーを増強した後継機種も発売し、主にビジネス用途で売り込みをかけている。
スマートフォンの特徴は、携帯電話の基本機能に加えて、パソコンとの親和性の良さを併せ持つことだ。外出先でも「ワード」や「エクセル」などパソコン用のビジネスソフトが利用でき、閲覧だけではなく、作成もできる。地図画像やPDFファイルの送受信も可能だ。操作性も工夫されている。入力のためにパソコンと同じ配列のキーボードを装備。画面サイズも通常の携帯電話端末より大きく、長文の入力も容易だ。
NTTドコモは昨年9月、カナダのRIM社の携帯端末「ブラックベリー」を日本で法人向けに発売した。北米を中心に600万人以上が利用する世界的なヒット商品で、日本でも期待は大きい。世界の主な通信方式にも対応し、海外出張の多いビジネスマンにも便利だ。日本語対応でないのが課題だったが、「年内には日本語入力にも対応できる見込み」(松木彰・ソリューション統括担当部長)という。
ドコモはこれまでに100社以上から受注したが「法人での潜在需要はまだ大きい」(同)と期待を高めている。
一方、利用者のすそ野拡大を狙った機種も発売されている。ウィルコムは昨年7月、従来機種を携帯電話に近いサイズに小型軽量化した「es」を発売。価格も2万円弱に抑えたことで、「女性の利用者が増えた」という。ドコモも、ブラックベリーの個人向け販売を検討している。
また、ソフトバンクモバイルは昨年10月から個人向けに「X01HT」を発売した。受信速度は最大毎秒1・8メガビットの高速通信に対応し、音楽や動画などのダウンロードをストレスなくこなせることが特徴という。
地上デジタル放送受信「ワンセグ」や電子マネー「おサイフケータイ」、カメラなど高機能・多機能化が進んだ携帯電話は、今度はパソコン機能を取り込もうとしている。
(2007/01/21 09:19)