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ユニークでなければ、勝ち残れない (2)- ウィルコム 近義起副社長

http://journal.mycom.co.jp/articles/2007/02/07/willcom/001.html

【インタビュー】

ユニークでなければ、勝ち残れない - ウィルコム 近義起副社長

(2)

異業種とのコラボレートがPHS復活の支柱に

大川淳 2007/2/7

ウィルコムの加入者数は2006年12月末で、およそ436万を数える。2004年10月に近氏らが、成長への戦略を発表した頃は、294万弱ほどだった。過去最高値は98年7月の361万7,000。これは2005年末にあっさり塗り替えた。目論み通りに進行しているように感じられる。正に読みが的中したということだろうか。

「結果としての現在のユーザー数、利益は予想していたわけではない。ただ、いまのポジションは必ずしも、これでよしという状況であるとは思っていない。他社にないものを提供していくこと。それが存在意義だと考えている。もっと多くの人に使ってもらいたいし、技術を先取りして、さらにユニークなポジションに立ちたい」

「我々が(携帯電話もあわせた全体の)市場に占めるシェアはわずか4、5%程度だ。小さな勢力の者は、ユニークなことをしなければ勝ち残っていけない。ユニークなことを仕掛けるには、さまざまな業界の人々と話し合ったほうがよい。いまの携帯電話の産業のなかで、ユニークなことをしようとすると、1モデルで100万台くらい売ろうといった水準の話になり、多額の投資を要する。それに対抗しようとすれば、同じことをしても無理だ。多くの業界と接して、新しい血を入れようと考えた。その一つの結果がコアモジュールだった」

W- ZERO3は、OSとして、マイクロソフトの「Microsoft Windows Mobile 5.0 日本語版」を採用、「QWERTY」キーボードを備えた筐体はシャープ製であり、両者との協同の成果だ。「WILLCOM コアモジュール」はPHS無線通信部分を小型モジュール化している。「いわば、無線機の機能をモジュール化して、他の部分を分け、なかなか無線機は作れない層の人々も無線通信サービスの事業に入ってきやすくなるようにした。パソコン、PDA、玩具、カメラ、時計など、あらゆるデジタル産業を回った。服飾業界にも顔を出したほどだ」という。2007年1月には、ベネトンのブランドを取り入れた端末が登場した。

「W -ZERO3は好評を得て、非常にうまくいった。コアモジュールを考えたときのイメージの一つの結実だ。NTTドコモのiモードや、KDDIのEZweb が出てきて、携帯電話のパソコン化が始まった。パソコン業界側も以前からPDAに触手を伸ばしていた。アップルコンピュータのニュートンがさきがけで、マイクロソフトのWindows CEもあった。携帯電話事業者が端末を高機能化させるアプローチは一つの流れとなり、大成功した。パソコンとはまた異なった世界を築いた。これは、そのとき以前までとはちょっと違う試みだ」

携帯電話は急速にパソコン化が進み、インターネット利用については、パソコン上からできることはほぼ同等のことができるまでになった。だが、ここで「W- ZERO3」は、マイクロソフトの協力を得て、Windows系のOSを搭載するかたちで、パソコンとの親和性を高めた。パソコン化といっても、実際にパソコン側と連携したやり方は、携帯通信端末とパソコンとの融合化に一石を投じるものだ。「携帯電話とパソコンの間には、深くて長い川があった」からだ。

         

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