ウィルコム PHS再び脚光
■企業…“内線代わり”に活躍/個人…24時間定額制を導入
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200801190011a.nwc
1990年代後半に「ピッチ」の愛称で若者の間でブームとなったPHS(簡易型携帯電話)。NTTドコモの撤退で全国展開するのはウィルコム(東京)だけになった。携帯電話各社が顧客争奪を虎視眈々(たんたん)と狙う中、ウィルコムは医療機関への売り込みや、企業に「内線電話」としての活用をアピールするほか、定額制サービスを武器に個人顧客へ浸透を図ることで活路を見いだそうとしている。
≪医療機関で重宝≫
ウィルコムの喜久川政樹社長は「黒字を維持する体質になったし、ニーズは確実にある」と強気だ。背景には病院など医療機関でPHSが支持されていることがある。
携帯に比べて端末周辺で発生する電磁波が弱いとされ、東京都中央区の聖路加国際病院はすべての医師らにPHSを支給。「患者に(医療機器の誤作動の)不安を与えずに、緊急時に連絡を取るための手段」として活用されている。在勤中の看護師もPHS端末を持ち、患者からの緊急呼び出しが瞬時に転送される仕組みを導入している。
また、被災地に派遣する医療チームも通信手段の一つとして持参。派遣先での文書を、パソコン並みの機能を備えた端末「スマートフォン」で作成する計画もある。
≪サービス充実へ≫
PHSが携帯に押された主な理由は、つながりにくいイメージが定着したためだ。しかし、ウィルコムは全国に16万局の基地局を設置してネットワークを強化。携帯に比べ電波の使用効率が良いPHSの技術的利点を生かし、24時間、いくら通話しても定額料金のサービスも実現した。
さらに昨年秋には法人向けにPHS同士だけでなく会社の固定電話とPHSの通話も定額でできるサービスを開始。通話料を気にせずに内線電話の感覚で会社の外にいる社員とも話すことができ、顧客の反応も上々という。