ウィルコムの新端末「D4」とUMPCのライトサイズ等について考える
今年に入ってからのUMPC(Ultra Mobile PC)新製品の相次ぐリリースに、ユーザーサイドでは「外出の際に携行する端末」として相応しい製品はどれか考えあぐねている状況ではないかと思われる。
http://japan.techinsight.jp/2008/04/sanada200804150240.html
そんな中、ウィルコムは4月14日、Windows VistaおよびIntel Centrino Atomプロセッサを搭載する携帯情報端末の新製品「Ultra Mobile WILLCOM D4」を発表した。6月中旬の発売を計画している。
「Ultra Mobile WILLCOM D4」の仕様は、液晶画面が5型ワイドTFT液晶(1024×600画素、約26万色)、CPUがインテル Centrino Atomプロセッサ(1.33GHz)メモリが1G固定、ハードディスクが40GB HDD カメラ内蔵、ワンセグ内蔵などで、OSにはWindows Vista Home Premium with Service Pack1となっている。
さすがにこれだけのスペックならば、ケータイではなく通信機能付きUMPCと呼ぶのが相応しいのだろう。
しかし、UMPCとして評価した場合、いくつかの疑問点が浮上する。まずこのスペックはWindows Vistaが動作するギリギリの性能であり、既に販売継続が表明されているWindowsXPであれば快適動作が見込まれる。その場合ハードディスクではなくソリッドステートドライブを採用し、軽量化と電力消費量抑制に貢献できたと思われる。
さらにOffice2007がプリインストールとのことだが、ビジネスユースでの採用はまだ不透明であり、オプション扱いとして価格引き下げに貢献すべきではなかったかなど。またスペック的にもOfficeの快適動作は厳しい。
さらにサイズとしては、文庫本より一回り小さいとのことだが、キーピッチを考えると微妙に小さすぎるように思われる。UMPCなのであれば、むしろ文庫本並でよいから、広いキーを搭載して欲しかった。
UMPCの理想的なサイズは、未だ決定的な解が出ていない。先日Softbankから出たインターネットマシンなどは、キーサイズは実用ギリギリまで小さいが、携帯性は抜群である。
同じく先日リリースされた、HPのUMPC HP2133が、高性能・低価格で注目を浴びている。サイズはむしろミニノートに近いが、外出先での作業にもストレス無く使える仕様だ。
今回の「Ultra Mobile WILLCOM D4」が、価格面、性能面、携帯面(これらは三者トレードオフの関係にある)で、どれだけユーザーを満足させられるか、6月のリリースが待たれるところである。
(編集部 真田裕一)