京の2社「大きな商機」 次世代高速無線通信サービス
京セラと村田製作所は、2009年にサービスが始まる次世代高速無線通信サービスにそれぞれ大きな商機を見込んでいる。京セラは、サービスを始める通信事業者2社に通信基地局や携帯端末の納入を目指す。村田製作所は、携帯端末メーカー向けに無線通信部品を売り込む方針だ。
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次世代高速無線通信サービスを始めるのはPHS(簡易型携帯電話)事業会社のウィルコム(東京都)と、KDDIなどが出資する無線通信事業会社UQコミュニケーションズ(同)の2社。通信方式はウィルコムが次世代PHS、UQがWiMAX(ワイマックス)と異なるが、ともに毎秒20メガビットの通信速度で無線通信や移動体通信が可能になるといい、来年夏から秋のサービス開始を予定している。
京セラは両社の株主でもあり、基地局や携帯端末の販売で事業に参画する構え。まず先行しそうなのがウィルコム向けの次世代PHS基地局の販売。実証実験を昨年10月に終え、商用機の開発を本格化している。4月には同様にPHS基地局を手がける三洋電機の通信機器部門を買収し、事業体制を強化した。
ウィルコムは09年から2年間で5000-1万基の次世代PHS基地局を整備する方針。現行基地局は工事費込みで1基150万-200万円だが、次世代基地局は「それより高くなるのでは」(山本高久・京セラ通信機器関連事業本部システム技術第三技術部責任者)とみており、短期間で数100億円規模の事業に育つ可能性もある。
村田製作所は、WiMAX対応の無線通信部品で事業拡大を見込む。06年4月に買収した米国の無線通信部品開発ベンチャー、サイチップと連携して製品開発を進めている。
米国では日本に先行してWiMAXのサービスが年内に始まる予定で、村田製作所も「通信機器メーカー向けにWiMAXモジュール(複合部品)の出荷を始めている」(広報部)。米国での実績をてこに日本でもUQコミュニケーションズ陣営の携帯端末メーカーにWiMAX対応部品の採用を働き掛ける。